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健康コラム 「とろみ調整食品について」


とろみ調整食品利用の目的


そもそも「とろみ調整食品」を利用する目的は何でしょうか?
それは粘性の低い食品「液体」の粘性を高め、口の中でまとまりやすくすることです。まとまりやすくなると咽頭への流入スピードを遅くすることができます。

嚥下(飲み込み)の準備が整っていない咽頭部へいきなり粘性の低い食品が流入すると誤嚥して(誤って気管に入って)しまうので、そのようなことのないようゆっくりと移動させるのです。

粘性を高めるために片栗粉、コーンスターチなどを使用する場合がありますが、市販の「とろみ調整食品」を用いると液体の温度に関係なくとろみ調整ができるので便利です。

摂食・嚥下障害により、生命を危険にさらす「脱水」「誤嚥性肺炎」「低栄養」が生じますが、食べ物を口から胃へ正しく送り込むことによりそれらを防止することができます。


1.脱水から守る ― 「脱水」とは

人体を構成している水分は成人男子で体重の60%、高齢者では55%と言われています。
一日で汗、呼吸、尿、大便などから1500ml程度の水分が失われてしまいますので、食事で摂取する水分も含めて、失われた水分の補給が必要です。
脱水になると、発熱したり、脱力感があったり、皮膚乾燥、血液濃縮が生じます。また、重度になると意識障害も生じ、生命の危険があります。


2.誤嚥性肺炎・窒息から守る − 「誤嚥性肺炎」とは


摂食・嚥下障害があると、誤嚥性肺炎の危険が高まります。
肺炎は高齢者の死因の上位にあり、その多くが誤嚥性肺炎と考えられています。
誤嚥性肺炎は食べ物などが、誤って気管を通り肺に入ることにより起こります。
通常は誤嚥すると、むせ(咳反射)が起こり、気管に入り込んだ異物を排除しようとします。高齢になるとこの反射が弱まり誤嚥の危険が高まります。


3.低栄養から守る − 「低栄養」とは

摂食・嚥下障害があると食事が十分に摂れません。
食事摂取量が減ると、栄養状態が悪くなり、低栄養の危険が生じます。
低栄養になると、免疫力の低下から褥瘡や感染症を生じてさらに低栄養となる悪循環に陥ります。

資料提供:「安心してごっくん」監修/管理栄養士 増田邦子先生

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