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健康コラム 冷え症


ページ1[冷え症の原因と病気] ・ページ2[冷え症の改善と対策]

 冷え症
人間には体温を一定に保つ機能が身体に備わっています。この体温調節機能のトラブルが原因で起こるのが冷え症です。また、過度のダイエットなどにより、女性の冷え症が増えてきています。


I.冷え症の原因

冷え症はどちらかというと、元気がなく体力に乏しい体質を持つ人に多くみられるようですが、以下のようなことが原因としてあげられます。


【原因その1】
皮膚にある温度を感じる神経の機能が鈍くなっているため、皮膚から脳に「寒い・冷たい」という情報の伝達がうまくいかない。
<なぜ神経が鈍るのか?>
冷暖房完備の生活で、夏も冬も室内の温度が一定となった反面、内と外の温度差が激しくなります。一定の温度下に長時間居ると身体の季節調節能力が無くなってきます。また、室内外の急激な温度差のあるところを出入りする生活を続けているため、気温の変化を調節する神経が鈍くなってしまった。
夏も冬もビールやジュースなど冷たい飲み物や食べ物をとるため、内臓内の温度調節機能も鈍くなってしまった。
ハイヒールなど足に合わない靴をはき続けることで、温度を感じる神経をはじめ、足先の感覚が鈍ってしまった。


【原因その2】
自律神経がうまく機能しなくなるため、脳内の自律神経から体温調節のための指令が体の各器官にうまく送られない。
<なぜ機能しなくなるのか?>
自律神経は、喜怒哀楽などの感情をコントロールする神経中枢(交感神経、副交感神経)の影響を受けているため、強いストレスが続くと上手く機能しなくなることがあります。
自律神経は、女性ホルモンの分泌をコントロールする神経とも密接な関係にあります。このため、出産、閉経時などに自律神経のバランスが崩れ、冷え症になる女性が多いのです。


【原因その3】
血流が悪いため、末端まで温かい血液が流れず、冷えてしまう。

<なぜ血流が悪くなるのか?>
動脈硬化などが原因で血管が細くなり、末端の毛細血管に温かい血液が流れにくくなっている。
静脈の流れが悪いため、動脈の血液が体中にいきわたる前に冷えてしまう。この状態を「静脈のうっ血」といい、手足のほか下腹部でもよく起こり、腰の冷え症の主な原因になっています。
貧血(血液の量が少ない)、低血圧(血液を全身に流される力が弱い)のため、温かい血液が毛細血管まで届かない。


II.女性の冷え症の原因
一般的な冷え症の原因は上記のとおりですが、どうして女性に冷え症が多いのでしょうか。女性が冷え症になりやすい主な原因は以下のとおりです。

【原因その1】
女性ホルモンのバランスが崩れると冷え症になることもあります
             
冷え症の主な原因である自律神経のトラブルは、女性ホルモンのバランスの乱れが理由の一つです。妊娠や更年期をきっかけに冷え症になる人も多いのです。また、無理なダイエットが原因で月経不順や冷え症などの症状が併発することもあります。更年期の人に多いのが、「上半身はカッカとほてっているのに、足先など下半身は氷に足をつっこんでいるくらい冷たい」という症状です。月経不順など婦人科系の障害もある場合は、我慢せずに婦人科に相談したほうがいいでしょう。

【原因その2】
女性に多い低血圧、貧血も冷え症の大きな原因のひとつです

低血圧や貧血は、栄養不足とやせすぎが主な原因です。やはりダイエットがきっかけという人が多いようです。冷え症に加え、めまいや立ちくらみ、動悸や息切れなどがあるなら、内科に相談してみることをお薦めします。また、極端に食制限をするようなダイエットは絶対に禁物です。健康なダイエットを行うためには、1.短期間に体重をおとそうとしない2.栄養バランスのいい食事を心がける3.よく運動するといったことを守りましょう。また、ダイエットをきっかけに冷えを感じる場合は、体のどこかに無理が出てきたと判断して、ダイエットメニューも見直すようにしましょう。

【原因その3】
体に合わない服や靴をはく

冷え症は、靴や下着が原因で起こることもあります。体を締め付けることで血行が悪くなったり、温度を感じる皮膚の神経機能が鈍ってしまうのが原因です。また、冬でもミニスカートなど冷えやすい格好でいるのも考えものです。健康を考えるならゆとりのある服や靴、寒いときには温かい衣服を着ることが大切です。ファッションと健康の妥協点を見つけるようにしましょう。


III.冷え症と病気
冷え症で悩む人は、身体の他の部分にも悩みを持っていることが多いのです。これらの症状を総合的に考えることで、不調の根本原因を見つけることができます。冷えの根本原因をつかむことが大切です。

1.「冷え症+便秘または下痢」は相互に悪影響を及ぼします

1自律神経にトラブルがある
仕事や家庭生活などでストレスを感じることが多い
生活が不規則で睡眠不足、運動不足気味である
排泄機能は、冷えの原因になる体温調節機能と同様、自律神経からの指令を受けている器官です。自律神経にトラブルが起きると、両方の機能に支障が出てしまうことになります。

2消化器官の冷えなどがもとになっている
冷たいものを飲んだり食べたりすることが多い
冷たい飲み物や食べ物をとると、消化器官なども体の外側と同じ様に冷えてしまいます。このために消化器官の機能が低下して便秘や下痢が起こることがあります。

3下半身の筋力が衰えてしまっている
日ごろ運動不足気味である
腹筋などで下半身の筋肉は、排便するにも下半身を温めるにも重要な器官です。運動不足で筋肉が衰えてしまうと、冷え症と便秘のダブルパンチに襲われやすいのです。

2.「高コレステロール・中性脂肪+手足の冷え」は生活改善の緊急サイン
一昔前まで冷え症は女性特有の症状でした。ところが最近、壮年男性で手足の冷えを訴える人が増えてきています。その原因としては、ビールなどの水分のとりすぎのほか、毛細血管の動脈硬化も考えられます。動脈硬化は、血液中のコレステロールや中性脂肪が増えたため、血行が悪くなったり血管がつまったりして起こる症状です。心臓や脳内の血管がダメージを受けると心筋こうそくや脳こうそくなど、致命的な事態にもなりかねません。コレステロール値や中性脂肪値が高いという指摘を受けていて、手足の冷えを強く感じるという人は、生活改善の緊急サインと考えてよいでしょう。

3.「全身の冷え+落ち込み癖」がある人は病院に相談しましょう
冷え症の主な原因とされる自律神経のトラブルは、自律神経失調症やうつ病などの病気が原因ということもあります。全身の各所が冷えるという症状に加え、便秘以外にも、眠れない、食欲不振、集中力がなく意欲がわかない、ちょっとしたことにも落ち込みがち、常に強い不安を感じるなどの傾向があるようなら、心療内科または精神科などに相談したほうがいいかもしれません。


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